エッセイ20190820「ポリフェノール」

ビタミンにつづく機能栄養素群がある?

からだをつくり、働かせる主要な栄養素として、まず蛋白質(アミノ酸)、炭水化物、脂肪(脂肪酸)、ミネラル類が知られ、これらの主要栄養素を働かせるために必須な微量成分としてビタミンが発見されたことは皆々様よく御存知のことと思います。人体をガソリンエンジンに例えれば、エネルギー源であるガソリンに対して、潤滑油のような働きをするものがビタミン、とよく言われますね。さらに近年、大腸の掃除役だといわれてきた食物繊維が、実は共生している微生物が生きるために必須の栄養素だ、ということがわかってきて、食物繊維の大切さがいま注目されているわけですね。
一方で、生薬やハーブ類には、効き目がある、といわれながらもその働く仕組みがなかなか分からず、あまり活用されてこなかった食物成分が多数あります。それら食物成分の中で代表的なものが、一括してポリフェノールと呼ばれている種類の物質です。従来、ポリフェノールの働きは抗酸化力にある。つまり体の中で、いち早く活性酸素と結びついて有害物質の生産を抑え、老化を防ぐ、と理解されてきました。たしかにそういった働きがあることは事実でしょう。しかしそれ以上に、ポリフェノール類の多くのものに、ホルモンと同様に生体の機能を調節する働きをするものがあることがハッキリしてきました。以前からホルモン様の働きをするものがあることは知られてはいましたが、むしろこちらの方に機能の重点があるのではないか、ということです。なかにはストレスの調節に関わるものもあります。今後、ポリフェノールは抗酸化物質というよりも生体機能調節物質と考えられる日が来るのではないか、というのが私の予想です。ストレスの健康科学セミナーにおいてもポリフェノールに注目した話題提供を加えています。
松村外志張
ヘルスアンドサイエンスクロスロード(hascross)副店主 理学博士 hascrossたより(20190820)のエッセイコーナーに掲載

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