エッセイ20191119「MeByoサミットに参加して」

Me-Byo Summit Kanagawa 2019 国際シンポジウムに参加して
        
 「未病」という言葉は中国古代の書物にある「治未病」という言葉に由来するということで、「治未病」とは「聖人はまだ病気にならないうちに病を治してしまう」という意味だとか。「未病」はすでに国の健康・医療戦略にも取り入れられているということですが、神奈川県では政策局が中心となって積極的に取組んでいます。11月14日パシフィコ横浜での標記シンポジウムに出席しました。
 今回のシンポジウムの一つの目玉は県が開発したスマホのアプリで、冒頭に黒岩知事より直々の紹介がありました。15項目の質問に回答すると健康上留意すべきいくつかのポイント、例えば認知機能とか、ストレス状態とか、といった項目のそれぞれが点数で示され、その合計点(未病指数)を健康状態を把握する指標としようとするもので、国際的なデファクトスタンダードを狙う野心的なものです。アプリは無料で提供されるということですので、今後の普及と健康寿命伸長への貢献が楽しみです。
 引続き国内外からの招待講演者が、関連する取組みを報告し、まことに夢あるシンポジウムでした。健康寿命順位2010-2016
 一方でここ6年の間に、神奈川県の健康寿命は県別ランキングで下降を続けています。右図は神奈川県と高知県女性の健康寿命の県別ランキングを厚生労働省のデータから私が抜出して作図したものです。この6年間に大きく逆転しています。この会ではだれも触れなかったように思うのですが、私どもが直面している課題がこの現実にあるといえるのではないでしょうか。

松村外志張
ヘルスアンドサイエンスクロスロード(hascross)副店主 理学博士

hascrossたより (20191119)のエッセイコーナーに掲載

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