hascross健康科学セミナーご案内
ヘルシーランチ・スナックと健康科学の店
Health and Science Crossroad (hascross)
ヘルスアンドサイエンスクロスロード 主催
hascross 健康科学セミナーご案内
場 所: hascross蒔田店 横浜市南区共進町2-52
日 時 : 開講日は毎週土曜日午後15:30~17:30(15時より開場)日程はご都合を伺い調整させていただきます。
連絡先: TEL: 045-228-7305 お問い合わせ
参加費: 第1節: 1500円(学生さんは500円)
第2節以降で初回参加の方: 2500円(学生さんは1000円)
2回目以降参加される方: 2000円(学生さんは700円)
参加費はセミナー当日申し受けます(飲み物、スナック付き)
申込み: 電話、郵送あるいはお問い合わせページより「お名前・電話番号・メールアドレス・希望のセミナー節ならびに希望日・学生さんの場合は学校名」をお知らせください
セミナーの内容 (プレゼン資料ならびに主要質疑は印刷物で提供)1回のセミナーで1節ずつ取り上げます。
※当面の話題提供者:松村外志張(副代表、理学博士、セミナー担当)・ 佐々木博子(代表、薬剤師)
第1節 健康科学への招待
話題提供1.健康科学は宝の山:でも落とし穴もあります
健康科学は健康を育て、支えている仕組み、それを調節し、そしていずれは破綻していく仕組みを知ろうとする科学です。食品や健康法なども関係して爆発的に研究が進んでいますが、なかには検証できていない危険な学説もあります。この危険もある宝の山に入ることのできる健康科学者が求められる一方で、一般の方にとっても自分で判断するための基本を身につけていることが大きな力になる。それが話題提供者の実感です。 健康科学の骨格を知識として提供するのがこの連続セミナーの目的です。第1節では健康科学の発祥から、現代にいたるまで、また昨今の重要課題を話題とします。 ご自分や近親者の健康についてお考えの方のご参考として、学生さんにはご自分の進路決定の参考として活用いただければ幸いです。またこの機会ですので参加者の皆々様との交流の場ともなればと願っております。
話題提供2:日本人に不足しがちな栄養素を補う食品考案:当店での取組み
我が国は世界最先端の長寿国であることはよく知られていますが、それでも平均的な日本人にはいくつかの栄養素が不足しがちであると指摘されており、一方で生活習慣病の方に適した食品も求められています。
これら不足している栄養素をどのような食材に求めるか、また一般食材だけで不足な場合には栄養強化剤を用いてはどうか、といった当店の料理や菓子をデザインする取組みのいくつかをご紹介し、皆様のご参考に供したいと考えております。
食材のみでなく、医薬品の使用状況についてもさまざまな指摘がなされており、食品と医薬品の両面から健康社会の実現へ展望を見いだして参りたく、それらについては今後のセミナーで取り上げて参ります。
第2節 糖尿病の健康科学
糖尿病食、予防食とライフスタイル: 糖尿病医療費8兆円にどこまで立ち向かえるか
話題提供1: 糖尿病食と予防食のいろいろ -あなたはどれを選びますか?-
第1節のセミナーでは健康科学の歴史をひもとき、代表的な成功例と、不幸にも検証不十分な学説が先行して、大きな損失をもたらした例を紹介し、連続セミナーの全体の見通しについてお話しました。第2節以降は(最終節を除いて)、前後関係にとらわれずに調査・検討がまとまった課題から順次話題提供してまいります。
糖尿病は生活習慣によって誰でもかかる可能性のある病気です。糖尿病食あるいは予防食は、患者ばかりでなく健常人にとっても心すべき食事のあり方といってよいでしょう。ところが、出版物等に見られる糖尿病食あるいは予防食はずいぶんといろいろで、どれが適切か分からないような印象があります。摂取するカロリー総量の制限を重視するもの、カロリー総量よりも、糖質の制限を重視するもの、糖質以外のエネルギー源を脂質に求めることを重視するもの、さらにカロリーに配慮しながらも、蛋白質の摂取に重点を置くものなどがあります。
これら各種の糖尿病食あるいは予防食にはそれぞれ提案の根拠があり、どれかが正解でどれかは間違い、というものではないかもしれません。一方で、選択を誤った場合、効果が上がらないどころか、かえって障害となる場合もあるかもしれません。このセミナーでは、それぞれの糖尿病食の背景となっている科学的な事実と理論、ならびに適用例について調査・分析したところを易しく解説し、各位のご判断の参考に供します。
話題提供2: 糖尿病者のための嗜好食品 -市販品調査と新たな試み-
甘いお菓子やチョコレート、それは忙しい日常の中にあって、ひとときの休み時間になくてはならないものではないでしょうか。糖分やカロリーの摂取に注意しなければならない者としては、これはあきらめなければならないものなのでしょうか。最近では糖尿病者に配慮したというお菓子やチョコレートも市場に出始めています。これらには単に砂糖を代替物に置き換えただけのものも多く、積極的に糖尿病者への適性をねらったものにはなかなかお目にかかりません。そこで私どもは、砂糖を避けるだけでなく積極的に糖尿の方に不足すると言われている栄養成分を含めた嗜好食品を、という考え方と、栄養素のバランスをとった嗜好食品を、という2方向で検討を進め、前者についてはサプリチョコレートを、後者については日本糖尿病学会の推奨基準に合致したクラッカーの製造にいたっています。これらをあわせて、比較調査の結果を説明します。
第3節 食用油脂の健康科学(ただいま準備中)
日本人の食生活に今ほど食用油が使用されたことはかつてなかったことでしょう。長い間、油といえば豆腐の油揚げかキンピラ牛蒡か、ご馳走の天ぷらとなると胡麻油か菜種油か。しかし、とても高価であったはずです。一方現在では、食用油といえば、エゴマ油、オリーブ油、キャノーラ油、コーン油、ココナツ油、シソ油、サフラワー油、大豆油、--と枚挙にいとまがないほどです。さらに、固形あるいは半固形の油脂として、ショートニング、バター、マーガリンなども不可欠な食材となっているばかりでなく、これら油脂の多くは加工した製造物であり、その原料油脂もまたさまざまです。
油脂は、生体のエネルギー源であるばかりでなく、生体を構成しているすべての細胞の膜構造に不可欠な素材であり、生体機能を調節するホルモン様作用物質として、不可欠な存在でもあります。そこで、食物として摂取された油脂が生体の働きや病気の発生等に深く関わっていることが分かりつつあります。なかには、生体に望ましくない働きをする油脂や、あるいは油脂に毒物が混入している場合があることも分かってきています。
インターネットや新聞雑誌の広告でも、同じ物質があるところでは高い評価が付いているのに、他のところではとても危険なもの、といった取り扱いをうけていて心配になることもあります。この話題提供では、信頼性の高い情報を選抜して、市販されているさまざまな食用油脂の特性を科学の目で分析し、提供します。その上で、皆々様が購入する際の判断の助けとしていただければなによりです。ただいま調査ならびに原稿準備中です。受講希望はお受けしますので、準備でき次第ご案内します。
※第4節以降の全体構想はこちら