hascross健康科学セミナー第3節

第3節 食用油脂の健康科学
 -さまざまな種類、さまざまな評判のなかで、あなたはどの油脂を選ぶ?-

日 時:2017年12月9日(土) 15:30~17:30(15時より開場)
場 所:hascross蒔田店 横浜市南区共進町2-52
連絡先:TEL: 045-228-7305 URL: http://hascross.yokohama
参加費:セミナーに参加されたことのある方 2000円(学生700円)
今回が初参加の方 2500円(学生1000円)参加費は当日申し受けます。
   飲み物、スナック付きで交流。 プレゼン資料はコピーを当日提供。主要質疑はセミナー後に文書で提供。
申込み:12月1日(金)までに電話、郵送あるいは上記URLにリンクした問合わせページより「お名前・電話番号またはメールアドレスを添えてお申込み下さい(学生さんの場合は学校名をお知らせ下さい)。 こちらから連絡差上げます。
    12月9日に都合が付かない方もその旨を付記してお申込み下さい。あらためて日程調整して追加セミナーを準備します。
 

第3節 食用油脂の健康科学
 話題1.食用油脂に対する期待と危惧を科学する 
  話題提供 松村外志張(hascross副代表、理学博士)

 昨今、食用油脂といえばエゴマ油、オリーブ油、キャノーラ油、コーン油、ココナツ油、胡麻油、シソ油、サフラワー油、大豆油、バター、ヒマワリ油--と数えきれないほどです。さらにマーガリンなど加工品もあり、その原料油脂もさまざまです。このような豊富な食用油脂の供給は最近のことで、第二次大戦以前、日本の食用油消費量は現在の1/30以下、食用油といえば油揚げに菜種油、キンピラゴボウにごま油といったところでした。現在、目新しい食用油が現れるごとに推奨するもの、危惧するものなど相反する情報が氾濫する現実があります。市場に供給される食品に対しては適切な規制や指導がなされておりますが、指摘されているような危惧を完全に払拭できているとは限りません。実際、一旦市場に出てから撤収されたもの、はいつのまにか消えたものもあります。
 市販の油脂それぞれに訴求されている特長として、硬さなど物理的特性、風味風合い、含有する脂肪酸について指摘されている生理作用(生活習慣病の抑制、脳神経機能の向上など)があります。
 一方で危惧される特性として、製造原料が遺伝子組換え植物に変更されていること、組成が従来市販されてきた油脂と異なること、製造工程で化学反応を加えていること、副作用の疑いのある混入物を含んでいること、訴求されている効果に疑問があること、などがあります。本セミナーでは、意見が交錯している代表的な食用油脂について、それぞれの立場の根拠となっている事実を原著論文にたち戻って分析・評価した結果を開示し、考察を加えて参加者諸兄の参考に供します。

 話題2.当店で使用する油脂類をどのように選んでいるか
話題提供 佐々木博子(hascross代表、薬剤師)

 当店で使用している食用油脂は純正バター、エゴマ油、オリーブ油のみです。また油脂を多く含む食品素材としてカカオマス、カカオバター、アーモンド、クルミ、松の実を使用しています。これらの油脂の特性と、それらを選択した理由を解説し、これら食品素材について注目すべき栄養学的な特性を要約して解説して、油脂を選考するケーススタディーとして情報提供します。