hascross健康科学セミナー 第2節-4

糖尿病食と予防食
-さまざまな提案を活用しようと考えているあなたへ-

日 時:2018年 2月10日 (土)  15:30~17:30(15時より開場)
場 所:hascross蒔田店 横浜市南区共進町2-52
連絡先:TEL: 045-228-7305 URL:. http://hascross.yokohama
参加費:これまでセミナーに参加された方2000円(学生さんは700円)
    初めて参加される方 2500円(学生さんは1000円)
 飲み物、スナック付きです。 参加費は当日申し受けます。
申込み:開催日の5日前までに電話、郵送問合わせページで「お名前・電話番号またはメールアドレスを添えてお申し込みください(学生さんの場合は学校名をお知らせください)。 こちらからご連絡いたします。 受講をご希望で、当日ご都合が付かない方もその旨を付記してお申し込みください。あらためて日程調整して追加セミナーを準備します。

話題1: 糖尿病食と予防食のいろいろ -あなたはどれを選びますか?-
  松村外志張(理学博士、副店主)

 第1節のセミナーでは健康科学の歴史をひもとき、現代の主要課題についてまとめてお話しました。第2節以降は(最終節を除いて)、前後関係にとらわれずに調査・検討がまとまった課題から順次話題提供してまいります。
 糖尿病は生活習慣によって誰でもかかる可能性があります。糖尿病食あるいは予防食は、患者ばかりでなく健常人にとっても心すべき食事のあり方といってよいでしょう。ところが、出版物等に見られる糖尿病食あるいは予防食は、考え方も実施要領もいろいろです。摂取カロリー総量の制限を重視するもの、カロリー総量よりも、糖質の制限を重視するもの、糖質以外のエネルギー源として脂質を重視するもの、さらにカロリーに配慮しながらも、蛋白質摂取に重点を置くものなどがあります。
 各種の糖尿病食あるいは予防食にはそれぞれ提案の根拠があり、どれが正解でどれが間違い、というものではないかもしれません。一方で、選択を誤った場合、効果が上がらないどころか、かえって害となる場合もあるかもしれません。このセミナーでは、それぞれの糖尿病食の背景となっている科学的な事実と理論、ならびに適用例について調査・分析し、考察を加えて易しく解説します。

話題2: 糖尿病者のための嗜好食品 -市販品調査と新たな試み-
佐々木博子(薬剤師、店主)

 甘いお菓子やチョコレート、それは忙しい日常の中にあって、ひとときの休み時間になくてはならないものではないでしょうか。糖分やカロリーの摂取に注意しなければならない者としては、これはあきらめなければならないものなのでしょうか。
最近では糖尿病者に配慮したというお菓子やチョコレートも市場に出始めています。これらには単に砂糖を代替物に置き換えただけのものも多く、積極的に糖尿病者への適性をねらったものにはなかなかお目にかかりません。そこで私たちは、砂糖を避けるだけでなく積極的に糖尿の方に不足すると言われている栄養成分を含めた嗜好食品を、という考え方と、栄養素のバランスをとった嗜好食品を、という2方向の考え方で検討を進めています。前者についてはサプリメントチョコレートを、後者については日本糖尿病学会の推奨基準に合致したクラッカーの製造にいたっています。これらを合わせて比較調査の結果を説明します。