当店の甘味成分

 hascrossのお菓子は砂糖、人口甘味料を使わず、イノシトール、キシリトール、ラカンカを組み合わせて使用しています。特にチョコレートはカカオ含量約75%、たっぷりのイノシトールを使用したリッチなサプリチョコです。糖尿病、脂質異常症などで糖質制限、カロリー制限を心がけている方を念頭にデザインしました。

なぜイノシトール?
イノシトールは現代人に不足しがちな炭水化物で、以下のような特長があり、食品添加物として認められ、サプリメントとしても利用されています。

  • イノシトールはグルコース(ブドウ糖)以外に唯一脳が吸収できる炭水化物(糖アルコール)です
  • 脳神経の必須成分であるフォスファチジルイノシトールの構成成分であり、栄養素として不可欠です
  • 血糖値(グルコース濃度)を上げません
  • 体がグルコースを利用しようとするときにはインスリンを必要としますが、イノシトールを利用するときにはインスリンを必要としません。
  • 砂糖の約半分の甘みがあり、安全性が高く、食品添加物としてその使用量の最大限度が設定されていません
  • コレステロール血症、動脈硬化症にも効果があると言われています
  • 体内でグルコースからこの物質を合成することもできるのですが、糖尿病の方など、イノシトールを多量の糖分ともに尿中に排出してしまう方の場合には、体内で合成したイノシトールも排出されてしまい不足になることが知られています
  • 健常人の場合のイノシトール摂取量の目安は1日0.52gです
  • 当店のプレーンチョコレートには1ピース(12g)にイノシトール約2を含んでいます
  • 当店で使用しているイノシトールは国産米を原料として国内で製造されたものです

 なぜキシリトール?
 キシリトールは甘味料として許可されている糖アルコールです。当店では組換えでないトウモロコシ由来のキシリトールを使い、天然に存在する甘味料にこだわりました。キシリトールは肝臓でも合成される体内にある糖質です。

  • キシリトールはイノシトールと同様に糖アルコールで、砂糖と同程度の甘さがあり、 カロリーは砂糖の約60%と言われています
  • 野菜や果物に含まれる成分で、いちご、カリフラワー、ラズベリーなどに多く含まれます
  • キシリトールはインスリンの介在なく細胞内にとりこまれ、代謝系に入るので、糖尿病状態時の糖質補給剤としても利用されています
  • 砂糖より吸収速度が遅く、血糖値の急上昇や、それに対するインスリンの反応を引き起こしません
  • キシリトールは、口腔常在菌が利用できないため、酸を作らず、虫歯の発生を防ぐことが臨床研究で確認されています
  • 工業的にはトウモロコシの芯などを原料にキシロースから製造されています
  • キシリトールは生体内で糖質代謝の中間代謝物としても存在し、1日5~15gを合成していると言われています。
  • キシリトールには体重1kgあたり0.3g以上の摂取で緩下作用が認められる場合がありますが、当店のチョコレートに含まれるキシリトールは1ピース(12g)あたり0.4~0.6gとわずかであり、大量に召し上がらない限り、緩下作用をおこすことはありませんが、小さいお子さまはご注意ください。

なぜラカンカ?
 冷涼感のあるスッキリした甘さのキシリトールと強いコクのある甘味のラカンカを合わせることで、甘味のバランスを整えました。

  • ラカンカは中国広西省チワン自治区で栽培されるウリ菓の植物の果実で、現地では、古くから甘味料として使用されてきました
  • その果実に含まれる甘味成分はモグロシドと呼ばれる化合物で、砂糖の600倍の甘みがあるといわれています
  • モグロシドはヒトがエネルギー源として利用できないため、低カロリーの自然甘味料として利用されています
  • 地元横浜において、ラカンカからモグロシドの高度精製が行われており、品質に信頼が持てると判断して当店のチョコレートに使用しています モグロシド精製品は食品添加物として認められています
  • ラカンカモグロシドの添加量は当店のプレーンチョコレート1ピースあたり約0.03gという僅かな量であり、その生理機能を云々言える量ではありませんが、モグロシドには血糖値を上げないだけでなく、食後血糖値を抑える効果が認められています