ショートエッセイ#21「からだのいのち」

「からだのいのち」をめぐる話題と問題解決の道

からだのいのち? そうです。昔ならば人間は心臓が止まれば心も体もしばらくのうちに命を失うと考えたでしょう。しかし科学はそんな人間のからだの一部、「人体組織」といっておきましょう、がさまざまな形で生きつづけることを見つけ、いまその人体組織が私どもの健康を保ち、病気と戦かうための力をプレゼントしてくれています。 臓器移植や細胞移植のことは御存知かと思いますが、ワクチンなどバイオ医薬品の製造、環境や医薬品、食品に含まれるかもしれない有害微生物や化学物質の検出、培養容器のなかで組織を再生させて治療に用いる再生医療などに大活躍しているのです。

大切なことは、このように人体組織が活躍するためには、まずそれらが提供されなければならず、提供者としての市民の参画が必要不可欠だということなのです。

しかしわが国では、移植医療への臓器提供は勿論、研究や医療・保健衛生資材のための提供も、先進欧米諸外国と比較して極端に少なく、多くを海外からの提供に依存している、という状況があります。

hascrossに参画している松村が、ながく人体組織を取扱う生命科学研究に係わってきた経緯から、人体組織取扱いの成果と問題点の評価、ならびに問題解決策を討論する検討会を開きました。検討会は今年5月と10月の2回、それぞれ7~8名の識者をお招きして行い、市民の皆様にはオンラインで視聴いただきました。

参加下さった識者は、ここでお名前は出しませんが、医療、法学、社会学、バイオテクノロジー分野で実務、研究と教育に携わっておられ、またその未来について深く考えておられる方々です。

近々にも出版物として皆様におとどけできるように、ただいま音声の文字起こしの作業中です。作業中にも、識者先生方がこの会のためにいかに熱意をもって話題提供をされ、またお考えを述べて下さったかを強く感じ、深く敬意を表する次第です。これも、問題解決のためには、市民各位の参加と理解、そして判断が大きな役割を担っていることについて、識者各位が深く理解しておられることの現れだと思いました。

hascrossからも問題解決の為に市民の意向を反映させる方策を提案し、討論をいただきました。

録画視聴をご希望の方はhascrossのホームページを介してメイルアドレスとお名前をお知らせいただければ対応いたします。

2022/11/13 松村外志張

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