ショートエッセイ#15「感染者に優しくコロナゼロへ」

感染に厳しく感染者に優しく、コロナゼロを目指そう!

全国あちこちで、新型コロナウイルスに感染した患者が入院できず、自宅療養をせまられ、十分な加療をうけることができずに命を落とすといった悲しい事態が報じられた第五波の夏でした。そんななかでも毎日夕刻になると、南区永田町のお店近くの環状一号道路ではJR保土ヶ谷駅からの長い坂道を登ってくる通勤帰宅者の列がありました。蒸し暑い夏の夕刻、シッカリとマスクをつけ、黙々と帰宅を急ぐ若い皆さんです。まだワクチンはいきわたっていなかったでしょう。この皆さんが感染を阻止して第五波を押さえ込んだ主役の姿です!感動しました。

ワクチンは効果はあるでしょうが、それだけで完全にコロナを駆逐することはできないとの予測です。第五波がなんとか納まったいま、世の中ではまたまた「withコロナ」という言葉がささやかれています。

しかしそうでしょうか。コロナは撲滅できない、だから一緒に生きていくしかない。その考えでいいんでしょうか。 Withだったら、Noでなければ、いつまでたってもマスク着用から逃れることはできないし、病院は重症患者の搬入に備えなくてはならず、多くの市民にとって引き続いて病院は遠い存在になりつづけることになるでしょう。

このエッセイでも触れてきたことですが、コロナは感染しても、外部への感染源となる道を遮断するか、あるいは3週間ほど誰にも感染させなければ市中からウイルスはなくなるのです。確かに変異はします。しかしインフルエンザウイルスとは違って、人あるいは家畜との接触の機会が多い野生動物の世界で絶えることなく生き続ける種類のウイルスではありません。人間世界から完全に排除できれば、簡単に再び人間世界にやってくるものではないはずです。
とすれば、無症状感染者や症状の軽い感染者を徹底的にケアして、二次感染を防ぐことでwithをnoに変えられるはずです。

ここで希望を与えてくれているのは無症状や軽症の感染者を徹底的にケアした東京都墨田区の取組の成功でしょう。地域の薬局・薬剤師各位、医院・医師各位、保健所各位、そして感染源となりやすい保育所や介護関係施設等の各位との緊密な連携と、自宅療養の感染者への手厚い対応による早期治療が進められて、重症者ゼロを達成したのです。

注意すべきは、感染者、あるいは感染と戦っている介護従事者等に対する偏見、いやがらせ、あるいは差別があちこちで報道されていることです。そのような行動は、感染していても隠したり、検査して陽性が出るとまずい、と言った理由で検査を避ける、といった行動に容易に結びつくでしょう。

感染者の不安を取り除いて必要な支援を用意する仕組みを作ることがまず大切なことなのではないでしょうか。このような取組はなにも総理大臣の指図がなければできないことではないでしょう。地域の町会、自治会といった小さな共同体においても、皆様いろいろお考えのことかと思いますが、そういったご近所の連携から取り組める課題もあるのではないでしょうか。第六波との攻防、努力が実りますように。

2021/10/09 松村記

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